「障害」の表記問題・論争について
ちょっと難しい話題にふれたいと思います(;・∀・)
「障害」表記に関して少しおさらい〜(簡単にまとめます)
もともと「障碍」と「障害」は使い分けられていました。
ちょっと仏教用語は専門外ですが、「障碍」(障礙)は「しょうげ」と読まれ、仏教用語で「ものごとのさまたげ」であったり、「悟りを妨げるもの」という意味で使われていたようです。「障害」の言葉ができるより、ずっと古くから使われてきたみたいですね。
次第に「障碍」も「しょうがい」と読むようになり、後から出てきた「障害」と混合されてきたようで、再び使い分けが行われるようになった…みたいです。この頃から「障害」が主になってき、「障碍」はあまり使われなくなってきたみたです。
そして戦後、常用漢字から「碍」が外れたため、「障害」が使われるようになりました。そのため、後にはじまる障害施策の様々な法令にもこの表記が使われるようになります。
ですが「害」の字に悪いイメージがあるため、この論争へと発展してきた経緯があります。「害」は「他者へ害を与える」「周囲を害する」という字義ですね。
そのため、
①「障碍」(障礙)にするべきだという意見と
②「障害」の「害」を替えるべきという意見と(「ひらがな」表記など)
③そもそもの「障害」に替わる別の表記へという意見
が出てきました。
①〜③にそれぞれの主張があるにしろ、とにかく「今」は基本的には「障害」が使われいます。広く一般的だからです。
ですが、
国では統一されていますが、各都道府県や自治体によっては、こうした声を受けて「害」の字の扱いに対応しています。
それがバラバラなので、これだけ収拾がつかず様々な意見が次々出ている要因になってきていると思います。
(意見が出ること自体は良いことでしょうが…根拠があまり追いついていないような…)
ここで生じる「ぺぇさんの疑問」(;・∀・)?
ちょっと話しが逸れます…m(_ _)m
ぺぇさんの勉強不足もありますが、戦前は「障害」と「障碍」どちらも、いわゆる今の「障害者」を意味する使い方をしてきたことは少なかったのではないかと思うんです。「障害者」へはもっと別の差別的な表現が使われていたのでは…?
このあたりの書きわけがはっきりとした文献で見つけることができませんでした。
『障害のある人』の下線部に何の漢字・言葉を当て、その字義がどうなのか…が問題になっているのでしょうけど・・・・。
根拠に「昔は〜」という主張する方が多いですが、そもそもを言い出すと、「障害」も「障碍」もそういう使い方してないよねって話になるような気が………………それは別にいいのでしょうか?
あと「障碍」の字義には、「怨霊によって妨げられる」というような意味もあるみたいですが…こっちも悪い字義あるようですが、それはよいのでしょうか…。
(コレに関しては「障碍にすべき」と声を上げた時に気づいてたんでしょうか?知っていて「障碍」へ?この辺はぺぇさんも勉強不足です)
そもそも、「障」の字は……というように考え出すと、もう「障害」&「障碍」(障礙)の漢字の字義自体が…。
かといって「障がい」の平仮名表記は、「問題の本質をごまかしたのでは?」という指摘が上がることも仕方ないと思います。
まったく新しい言葉を当てるにしても、それがどのような「概念」で障害を説明するのか、日本全国に理解されるには…と考えると相当大きな問題が生じることと、新たな差別を生む可能性を危惧しなければなりません。
ただ、「障害」という言葉によって、様々な差別を受けてきたことも事実です。障害者・当事者より「字を改めてほしい」「まずは字から意識変革を!」という声が上がること自体は、社会全体で受け止めるべきことだと思います。
…というように、「一筋縄では解決することが難しい」問題です。
(;・∀・)
あ!特別支援学校の先生になりたい学生さんは、ちゃんと自分が試験を受ける先の表現を確認しとかないと、小論文テストや履歴書で大失敗しますよ…気をつけて!!
後日【ぺぇさんの主張のコーナー】で、この問題に関するぺぇさんの考えを書きたいと思います(。・ω・)ノ
ぺぇさんは障害のある方への教育・支援が専門であり、発達障害の診断も受けたので当事者でもあります。…だからこそ言えることもあるのだと思うのです。
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