偏食指導は家庭との連携が大切
① これまでの「偏食に関してやってきたこと」を把握する
保護者の方の相談を受けると、ご家庭での大変な頑張り・努力をよく聞きます。
「調理を工夫しているのに食べない・・・。」
せっかく作ったのに食べないどころか、子どもがパニックなったり、お皿をひっくり返して大暴れをしたり・・・。
保護者の方の多くは、「子どもの食を広げることができるのなら、広げたい」と思っています…が、学校の先生はこの前提を忘れていることが多いような気がします(;・∀・)
学校に入学するまで、保護者は毎日食事に向き合ってき、偏食指導で「疲れきってしまっている」人が多いのに、学校からは「あまやかさずに、ご家庭でも偏食指導頑張りましょう!!」みたいなことを言われるケースもあります。
偏食指導の必要性を知らない保護者の方も実際にいるのですが、多くの人は「一通りやってきた」「努力した」ということを、学校はしっかり自覚した方が良いと思います。
学校や施設が「無神経」と思われてしまう前に、まずはしっかり、これまでのご家庭での様子を聞いてから保護者と一緒に方針を立てましょう!!
② 学校で食べれたものを家庭に伝える
③ 家庭での過度な無理を強いることは禁物
④ 家庭でのアドバンテージ
⑤新ルールの設立
当然ですが、幼少期からずっと一緒にいる保護者の方は、関係性の在り方が出来上がっています。どういうことかというと、保護者の方の出方を子どもはよく分かっているということです。(保護者の方があきらめるポイントなどをよく分かっている)
いつも、お母さんと一緒なら、たまにはおじいちゃんと食べてみる
(この場合はいつもの部屋と違う部屋をおすすめします。この人とこの場所でしっかり食べる!という枠組・ルールを新たに作り、食の広がりを目指します)
…などなど、行き詰まったときは、場所、人を一旦変えてみて再スタートを試みることも手段の一つです。学校も色んな情報を基に、柔軟な様々な提案ができるといいと思います。
まとめ
偏食指導には時間がかかる。そして根気が必要・・・偏食の指導は、大変根気が必要です。
ですが、その分、ご家庭から「家でも食べれるものが増えてきた」「外食の時に◯◯が食べれた」と教えてもらえた時の喜びは大きいです(●´ω`●)
正直、偏食指導をしても「ほとんど食が広がらなかった」ケースもあります。
ですがそれらは決して無駄ではないと思っています。
前回の記事でも書きましたが、偏食指導は「子どもとの関係性」の上にあるものと思っています。偏食指導を通じて、子どもの関係性をしっかり作ろうと向き合ってきたことは、指導者・支援者としては、とても重要な意味のあることだと思います。
やっぱり「家庭と学校」協力・相談しながらすることが一番だと思います
(。・ω・)ノ
おまけ
途中で書き忘れた、見落としがちな点をいくつか(。・ω・)ノ
・偏食により肥満などの傾向にある場合は生活習慣病や糖尿病のリスクがあります。
(偏食や発達障害関係なく、ただただ肥満のリスクですね)
・偏食のある子どもは震災時に大変だったという話を聞いたことがあります…。よく考えると、手に入る食べ物が限られますもんね(;・∀・)
・ぺぇさんの経験上、とても強い「偏食」がある子どもは、その他においても「興味関心が著しく狭い」(いろんな強い「こだわり」がある)ことが多いと感じます。偏食指導で「食の広がり」がでれば、「いろんなことに興味が広がるのではないかなぁ〜」と思って偏食指導をしています。(興味関心が広がって、食への関心が広がることもあると思います)
(。・∀・。)
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・③家庭との連携
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