【解説&ぺぇさんの主張】偏食指導のあり方について〜その1 いろんな原因説と指導スタイル 〜

久々のブログ更新で〜す(。・∀・。)

偏食指導をどのようにすれば良いかを悩まれている保護者の方や、学校の先生も多いのではないでしょうか?

偏食へのアプローチをどのようにしていくのかは、実は「指導方法」が確立しているわけではありません。


 発達障害児というよりは、自閉症スペクトラム(ASD)児においての偏食の在り様というのは、長年において認知されていましたが、現在においてもそれ以上の進展はありません。

 そのため、現状は、学校や施設であったり、指導者・支援者の方針によるところが大きいと言えます。また、あの子に上手くいったからといって、この子に当てはまるかというと、そうでもないのが指導の困難さを呈しています。

 ちょっと長くなりますが、自閉症スペクトラム児に限らず、いろんな障害も含め、今回は「偏食指導」についての【解説】というよりは、「こんな考え方があります」という基礎的なものを紹介していきたいと思います(。・ω・)ノ

そもそもの偏食の原因は?


 これも明確に分かっていません。ぺぇさんがざっと今思いつくのでも、

 ①臭いが原因説
 ②味が原因説
 ③温度が原因説(暖かいご飯しかダメ・冷たい牛乳しか飲まないなど)
 ④見た目が原因説(真っ白なものが嫌、特定の色のものしか食べないなど)
 ⑤食感が原因説
 (噛んだり、口に入れた感触など。変な弾力があるものなど。口腔内の過敏など)
 ⑥大きさが原因説(小さくすると食べる)
 ⑦見た目から味が想像できないから食べない説
 ⑧味覚過敏:感覚過敏の解説でも述べましたが、触覚過敏の変形と見て、味覚においても「原始感覚」が強く出るという考えもあります。
  
・・・(ー_ー;)まだまだありますよ!!

 他にも、「スプーンの冷たい感触が嫌」、「特定の野菜が入るとダメ」(混ぜ込んで形が見えなくても分かる)、「特定のメーカーのものしか受け入れない」…etc


 実際には、いろんな要因が複合しているかと思います(;・∀・)

 こればっかりは本人しかわからない感覚もあるのかもしれませんね。

 また、自閉症スペクトラムの特徴でもある「同一性保持」で、こうした食べ方で慣れているから、「これで食べるんだ!」というのが強く出て、「こだわり」になっていると思うこともあります。

ですが、ちょっと区別・整理したほうがよいのは、「単なる食わず嫌い」です。


 意外と多いのは、頑なに「食べません!!」となっている子でも、やりとりの末、一口食べると普通に食べだす子もいます。これは単に「見慣れないものは食べない」というのが強く出過ぎている結果です。こうした子どもも、偏食だと言われている子どもの中に紛れています。

 こうした子どもは、比較的、経験を重ねることで食べられるものも増えていきますが、何もアプローチなく介入がなければ、「食べないまま」で食への関心は狭まり、「見慣れないものは食べない」という偏食へのこだわりを強めることへ繋がりかねません。

 偏食を指導するには、早い幼児期や、給食が始まる小学校(小学部)1年生が重要であると主張する人もいます。

 「環境の変化」という点においても、小学校(小学部)1年生の給食のスタートはチャンスでもあります。子どもによりますが、「学校では給食を食べるもの」という型にハメるチャンスでもあるからです。家では偏食がひどいが、学校では食べられるものが多いという子どもも多いですからね(。・ω・)ノ

どのような支援・アプローチを行うか?


 いくつかの指導・支援パターンがあるかと思いますが、だいたい下の3つくらいに大別できるかと思います(。・∀・。)

① 指導者・支援者があの手・この手で積極的に介入するパターン
   (本人と交渉する、食べる順番、食べる量を提案するなど)

② おかず・食材をスプーンに乗せ、口もとに持っていく(もしくは本人にスプーンをわたすなど)が、食べる食べないは本人に委ねるパターン(いろいろ提示だけはしていくパターン)

③ 全く介入しないパターン(本人の好きなように、思うように食べる)


 それぞれの指導者&支援者によって考え方があり、どれが正しいとは言えません。
あ!ちなみに、ぺぇさんは①派です(。・∀・。)


①派も数が少し減ってきて、②派が伸びてきているような気がします…③は少数派な気がしますが、もしかすると地域差もあるのかも(;・∀・)


 ①派の指導に対して「嫌がっているものを食べさせるのは虐待ではないか」という主張があり、「偏食指導を行う」ことがためらわれる傾向にあるからです。

 残念なことに、偏食は単なる「好き嫌い」と考える人がまだまだいるため、そうした強引&無理矢理な指導を行おうとする人もいるのでしょう。当然、強引な偏食指導は問題になります。そりゃ、閉じている口に無理やりねじ込むようなことは、人権的な観点からも、もちろんいけませんよ!!

 ①の指導は、本来、そうした指導ではありません。子どもに寄り添いながら行う指導ですが、同じくくりにみなされてしまうような傾向に動き出そうとしているのが、ぺぇさんは不本意です(ノД`)


しかしながら①と③は全く別のベクトルにあると言えます。

 ③派については、食事場面以外においても「本人が嫌なことをさせてはいけない」「本人が好きなことだけをすれば良い」という考え方が主になっているような気がします。
「好きなこと」「楽しいこと」を確立することによって、「嫌なこと」を明確にし、「好き」「嫌い」を伝えることなどへ発展しようという論調にあるように思います。

 ①派のぺぇさんからすると、あくまで主観ですが、③の指導・支援を受けてきた子ども は、その予後も「ずっと偏食」な気がします。(そういう調査もあるわけではありませんが…。また、指導者だけでなく保護者の方も「それでよい」(偏食のままでいい)という人も相当数いるのも事実です)


・・・というように偏食指導の考え方は様々です(; ・`д・´)
みなさんはどうでしょうか?

次はぺぇさんの指導スタイルを紹介しますね(。・ω・)ノ
下に関連記事があるのでクリックしてのぞいっていってくださいね。

関連記事

 ①原因や指導スタイルについて
 ②偏食指導の小技
 ③家庭との連携


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