【ぺぇさんの主張】ソーシャルスキルトレーニング(SST)と構成的グループエンカウンターについて思うこと

今日はSST(ソーシャルスキルトレーニング)についてのぺぇさんの思うところです(。・∀・。)

今日はSSTの内容等は含んでいません。そして学校の先生でなければ、今日の記事はピンとこないかもしれませんm(_ _)m

SSTは発達障害の子どもだけでなく、最近は成人の方へも行われていますね。

コミュニケーションスキルの習得に課題のある発達障害の子どもたちに、ロールプレイ(役割演技)などを通して、技術を習得させようとするものです。

 やり方は多様にあって、絵カードやエピソードなどから、問題となる行為を気づかせて、どう行動したらよいか考えたり、役割演技で嫌なことをされる側の気持ちを感じたり、名刺集めのようなゲーム要素のあるものようなものや、挨拶の仕方など具体的な社会場面を意識したようなものまで、多様に含みます。


・・・多様に含みます(。・∀・。)

大事なことは二度言うよ!



現場で多くの実践に取り組まれることはよいことなのですが、
もはや多様すぎて、もはや声を上げた人勝ち…というようにも思います。

 ぺぇさんがこの記事を書いたのは、「それってSSTと呼べるのか?」というのが稀にあるからです。本来、違う心理学的アプローチまで含まれるものまでそう言われている気がします。
何をどこまでSSTと呼べばよいのか、ぺぇさんも分からなくなってきました(笑)・・・全部でいいのか????

実践が多くなされることは良いことなんです。

(大事なことは二度言います)

しかしながら、充分な効果・評価であったり、手法であったりの検証が置いてけぼりになってる感が否めません。

 障害のある子どもの教育・支援という分野では広く周知され、もはや定番たるものになっていますが、教育畑から離れると、この効果や手法などの問題を指摘している文献もあります。

 ぺぇさんもこれについては、前々から疑問に感じていて、評価手法も含めてもっと体系化する必要があると思っています。(「どうやってするんだ?」という問題もあります。発達障害と一言に言っても、一人ひとり能力は全く違いますから。そして、そもそもSSTのアセスメントの評価尺度が、ぺぇさんの知る限りは存在しません。もっと言えば学習の時にできていも、実社会で使えるかとは「別問題」です。)

ただ現状においては、SST以上に確立したものが無いのもまた事実です。
そのため、どの子に何を題材に選ぶか・・・どう指導するかは、指導者のセンスと力量が存分に問われます。

そういう意味では、いろんな可能性も大きく、期待もしています(。・∀・。)
より効果的な指導へと繋がってほしいと思います。

少し話しが逸れますが・・・(エンカウンターについて)


ぺぇさんが仕事を始めた時には、「構成的グループエンカウンター」という手法を好んで時々参考にしていました。「SST」がちょうど広まり出した時かな?
(理論のハードカバーの本も持ってたのですが・・・紛失(ー_ー;))

特別支援学校の先生よりも、通常の学級の先生の方が聞いたことがあるかもしれませんね。

構成的グループエンカウンターは、障害のある子どもへのアプローチではなく、通常の学級での子どもたちの「心の交流」(と呼ばれていたかな?)を促すものとして、ミニゲームをしたり、題材を通してどう感じたかを発表したり・・・というようなものがよく紹介されていました。

今はもう取り組まれていないのかな(ー_ー;)?

ぺぇさんはこの手法が好きで、時々参考にしていました…懐かしいです(。・∀・。)

構成的グループエンカウンターを参考にアレンジしたゲームが一つあるんですが、それで子どもたちの交流を促す場を設けていました。

簡単に言うと、
じゃんけんで友だちからポイントを奪い合うゲームなんですが、必ずポイントをもらうときは「ありがとう」を言うことをルールにしています。(ぺぇさんの気分次第で「ありがとう」が「サンキュー」になったり、違う言葉になりますw時々、全然関係ないふざけた言葉にするのが飽きさせない&盛り上がるポイントでもあります)

子どもたちは1番目指して、短時間で相当数の友だちとやりとりをすることになるので、必然的にとても多くの「ありがとう」を言う回数を経験します。
(反対に「ありがとう」を「言ってもらう」というのも、このゲームの隠れたポイントだと思っています。なかなか発達障害の子って友だちから言ってもらえませんからね…どうしても注意ばかり…)

ゲームが終わった後に、イスを並べ直すのですが、イスが倒れそうになったのを友だちに止めてもらった発達障害の子が、その子に「ありがとう」を伝えていたのをぺぇさんは見逃しませんでした( -`д-´)

・・・普段言うタイプじゃ全然ないのにポロッと言っちゃったみたいで、見てるぺぇさんが照れくさくなったのをよく覚えています。実際にゲームの「ありがとう」が活きた瞬間でもありました。

それと同時に、

気持ちを伝える「実践の場&交流の場」、その在り方の目標みたいなものが見えた瞬間でもありました(。・∀・。)


その時のSSTは、真の意味で「スキル」という観点でしかなく、あくまでロールプレイでの「スキルの習得」という粋であったかと思います。構成的グループエンカウンターとは、全然違って、ぺぇさんはSSTは「スキルの習得」の学習であって、エンカウンターを「交流の場」と分けて認識していました
(ぺぇさんが勝手に分けてただけで、エンカウンターは障害のある子のアプローチではないし、そういう使い方をしませんのでご注意をw)

SSTの考え方がどんどん広まったのはよいのですが、
構成的グループエンカウンターであったり、
他の心理学的手法なんかの要素も、ざっくり「SST」に含まれてしまって
どんどんSSTが見境なく飲み込んでいくことに、ぺぇさんは少し寂しさを感じています。

・・・これから特別支援学校の先生を目指す学生さんなんかは、しっかり分けて勉強してほしいな〜、その背景であったり、理論であったり、大事にしていることというのがやっぱりあると思うので。_(┐「ε:)_

そんなことを思うぺぇさんでした(。・ω・)ノ

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