ぺぇさんが「障害のある子どもへの教育・支援」の分野に進路を決めた理由〜高校時代その2〜


今回は解説でも発達障害エピソードではありません。
ぺぇさんが「障害」について考えるようになったきっかけのエピソードです。


とても長くなりますが、ぺぇさんにとっては本当に大切なエピソードです。

m(_ _)m


大学への進路に関して、ぺぇさんが「障害」について勉強したいと決めたのにはある出来事がきっかけでした(。・∀・。)

これについては、幼少期のぺぇさんから遡らなくてはなりません。

ぺぇさんの家には、時々、少し年の離れた親戚のお兄さんが遊びに来てくれていました。

仮に「Kくん」としましょう(。・∀・。)


幼いぺぇさんは、Kくんと遊ぶのが大好きで、Kくんが遊びに来る日をまだかまだかと待ち遠しかったのをよく覚えています。
子どもの時の記憶なので、あまり正確ではありませんが、2ヶ月くらいに1度ほど遊びに来てくれたのではないでしょうか。

小学生になってからもそれは変わらず、一緒にボールで遊んだり、野球ゲームで遊んだりしていました。

ですが、ぺぇさんが高学年になるにつれ、Kくんが遊びに来る頻度はどんどん少なくなっていきます。

ぺぇさんには弟妹がいますが、ぺぇさんがKくんと遊んだ頻度が最も多く、時間も長いのですが、あまり遊びに来なくなったKくんと、弟妹はほとんど会ったことがありません。

ぺぇさんが中学生3年生頃だったでしょうか。とうとうその日がやってきました。



たまたまKくんの話題になった時に、

弟が「Kくんの喋り方って変だよねwww」とか言い出したのです。

その一言にぺぇさん激怒!!
「(゚Д゚)ハァ?何言ってんの? んなことあるか!ヽ(`Д´)ノふざけんな!」



このやりとりを見ていた母から、ぺぇさんにとって衝撃の一言が発せられます。



母:「Kくんはダウン症という障害なんだよ。だから…」


ぺぇ:「・・・( ゚д゚ )ポカーン・・・はい?」



弟妹がいたその場だったのか、後からぺぇさんだけこそり言われたのかは記憶にありません。

恥ずかしい話ですが、ダウン症を知ったのがこの時が初めてでした。
母は中学生になっても、ぺぇさんがその事を知らなかった・気づいていなかったことに驚いたのかもしれません。弟は何かしら気づいていたのでしょう。


小学校・中学校時代、当時の養護学級に在籍している子どもはもちろん知っていましたが、特に「障害」について偏見があって避けていたとかでもなく、ぺぇさんにはほとんど関わる機会がありませんでした。

「ダウン症」、そして「障害」ということと、「Kくん」…。


これら急に明らかになった事実をどう結びつけてよいのか・・・自分には「障害」についての知識が全くないことを思い知らされます。

障害といえば、学校で教わった人権教育…程度しかありません。

それと同時にぺぇさんに一つの疑問が生じます。


「弟は、なぜ、Kくんの喋り方に気づき、自分は気づかなかったのか・・・?」

物心がつく前からKくんと遊んでいたぺぇさんとは対象に、弟妹はKくんとは合う機会が非常に少ない・・・。

弟の発言から推測するに、「障害」について言及したのではなく、Kくんと自分たちとの「違い」に気づき、そのことから出た一言だったのでしょう。

ぺぇさんは、「障害者」「ダウン症」という観点でKくんと接したことは全くありませんでした。ぺぇさんにとっては、他の人と何ひとつ違わない、むしろ、とても面倒見がよくて、たくさん一緒に遊んでくれる、一人の尊敬するお兄さんでしたから。

…でも弟は違う。…周囲の目はKくんを僕と同じようには見ていない。


なんとも言葉にならない衝撃でした。

そして、このKくんに関する一連の出来事について、
「だれもが経験できることではない」ということに気づきます。

「障害のあるKくんと、なんのフィルターもなく、真っ白な心で対等な関係を築いていた。」


【そして導き出された結論】

…何度考えても「障害」なんてKくんとぺぇさんの間にはありませんでした(。・∀・。)

この事に気づいてから、「障害ってなんだ?」と考えるようになりました。

はじめは福祉分野から障害のある人と関わりながら勉強しようかと考えました。

一方で、子どもが好きなぺぇさんは、小学校の先生になるのも夢見ていました。
(話すの苦手なのにw)

一方で、心理学・認知心理学の分野にも興味がありました。

そこで、ぺぇさんは閃きます!
「障害児教育について勉強したら、全部の道まとまる!!」

(当時は障害児教育という呼び方でした。)

ぺぇさんは遠回りしながらもこの道を進むことになります。

何度も分岐点はありましたが、たくさんの発達障害、自閉症、知的障害、ダウン症の子どもたちと出会い、やっぱり、この道を進もうと決めました。

…このときは自分が発達障害だと気づきもしていませんでしたね。


Kくんのことは、今でも自分の出発点として抱いています(。・∀・。)

Kくんとはめっきり会っていません。
この記事を書いてから、懐かしくなったので会いに行こうかなw

最後まで読んでくださり、本当にありがとうございましたm(_ _)m

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